1.歴代のアルケミストが用いていた形而上学

奇跡が起きる仕組みを理解する上でヘルメスの教えを理解することが欠かせません。

ヘルメスとは、古代の賢人、神人間であり、三倍賢いヘルメスの名が示すように、私たちの想像を絶する頭脳の持ち主です。ヘルメスが生きていたのは、およそ8000年前です。その教えは、現代の科学や哲学、宗教、数学、天文学、ありとあらゆる分野に精通し、多大な影響を残しています。

ヘルメスは宇宙の法則について唱えていました。それは7つの原理で示されます。

それらが、形而上学として示されています。形而上学とは、形の上の学問。英語ではMeta Fisical Sienceです。つまり、物質を超えたところの科学です。物質を超えているので、当然ながら、通常の人間的な頭では理解できないのです。なぜなら、宇宙は人間の言葉で構成されておらず、数・音・文字の組み合わせで構成されているという事実があります。それらを理解していくためにも、波動の変化が必要となるのです。

形而上学×アルケミー

アルケミーというのが、波動の上昇を意味しています。
かつて、レオナルド・ダ・ヴィンチや二コラ・フラメルといった錬金術師が行っていたものがアルケミーであり、それは鉛を金に変えるほどの力を持っていました。過去には女性の錬金術師もたくさん存在していたようで、主に美容や若返りにその力が注がれていたようです。

のちに、アリストテレスが形而上学について次のように述べています。

もしも、もろもろの「自然的実体」が、存在するもののうちで第一のものであるならば、その場合には自然学が、諸学のうちで第一のものとなろう。しかし、もしも別の実在(ピュシス)があり、「それ自体として離在しかつ不動な実体」があるならば、必然的に、それについての学は、自然学とは異なるものであり、また自然学よりも(本性上)より先なる学としてあることになろう。そしてその学は、より先であることによって、普遍的なのである。

簡単に言えば、この世界には形而上の世界と形而下の世界があることを説いています。形而上の世界が全ての根底にあり、普遍的なものであるということです。

形而上の世界の学びを『形而上学』と呼びます。これは本物の学びです。それがないと混沌を招きます。

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